ニセコ薬師温泉 全景 列車を待つ時間も良いものです 長万部付近より海方向を臨む 車窓より大沼 暮れる前の函館山からの眺め 夜景は上手く撮れず 函館は花火大会 |
倶知安駅からすぐのホテルに宿泊したので、駅までは便利だ。顔を洗うと水が冷たくて気持ち良い。駅前に羊蹄山の沸き水が汲めるところがあるので、ペットボトルに汲んでいく。しかし、曇っていて、肝心の羊蹄山は見えない。涼しくて高原の趣きだ。始発列車は自分の他に2人の客を乗せて出発する。小樽方面は通勤通学客が多いのか、ロングシートのディーゼルカーだ。比羅夫・ニセコと1人ずつ客を降ろし、昆布までは貸しきり状態となる。昆布で降りるので、客がゼロになるかと思ったが、昆布から女性が一人乗っていった。
これから、次の長万部行き列車が来る3時間の間に、自遊人の湯めぐりパスポートに載っている、ニセコ薬師温泉へ歩いてみようと思う。あらかじめ調べた地図だと、片道5Kmぐらいのようだ。結構新しい家も建ち並ぶ昆布駅周辺の集落を抜けると、ニセコ方面の道と分かれて、登り坂にかかる。気温は高くないが、登り坂だとやはり汗をかく。延々と車道に沿って歩き、トンネルを抜けると、薬師温泉の看板が立つ分岐地点となる。ここまで4800歩、昆布駅より35分。看板には、あと2kmと出ている。もう一箇所、道の分岐があり最後は坂を下る形になる。すなわち、帰りも登り坂があるということ。赤い屋根が見えてきて、約7500歩、昆布駅よりちょうど1時間で到着する。ニセコ薬師温泉は湯治場の雰囲気だ。着いたときは朝食の準備で忙しそうだった。8:35に出発する。来た道を引き返し、
9:35に昆布駅に戻ってきた。
函館本線の旅に戻る。黒松内を出ると、あまり高い山が周りに見えなくなる。
欄越は花を売りにしてる町なのか、そんな看板が多い。丘の間を走るような風景となり、室蘭本線が近づき長万部到着。乗り継ぎに時間があるので長万部温泉ホテル大衆浴場に向かう。駅を出て左手に進むと、跨線橋があり長万部温泉への近道と書いてある。線路を越えた先を右に曲がり、少し行ったところに長万部温泉ホテルがある。
一風呂浴びた後、コンビニで昼食を買って、駅前のバス停のベンチで食べる。函館行きの列車に乗り、先へ進む。しばらくの間は、海は見えているが、少し距離を隔てて走る。そして黒岩から海岸に沿って列車は走る。八雲町は郊外型店舗もあって賑やさを感じる。車窓より振り返ると、海越しに今まで走ってきたところが見えて、湾ということが実感出来る。桜島を彷彿させる2こぶの駒ヶ岳が海越しに見えてくる。駒ヶ岳が近付き、森に到着。駅の跨線橋から見る、駒ヶ岳が綺麗だ。通称:砂原線に入ると駒ヶ岳は1こぶになってしまう。新幹線の飾ってある流山温泉を過ぎて、大沼を右手に見て、函館に向かって下る、函館山も見えてきた。七飯からは、函館の近郊区間となり乗客が増える。浴衣姿の人も多く、函館でお祭りがあるようだ。函館駅に着くと、謎が解けて、この日は函館港の花火大会という事が分かった。ラッキーという気持ちと、あまり混まないことを祈る気持ちが入り混じる。
ホテルにチェックインして、温泉へ出かける。市電で、ちょうど反対同士となる湯の川か谷地頭のどちらにするか、迷ったが駅に谷地頭の宣伝が出ていたので湯の川へ向かうこととする。この辺りは、へそが曲がっている。市電に乗り込み、繁華街や競馬場をぬって湯の川に到着。徒歩で少し戻ったところに温泉銭湯の山内温泉長生湯がある。心も体も温まり、函館駅へと戻る。帰りは冷房の効いているバスにした。
函館駅前に戻り、函館山の登山バスに乗り換える。連休中で花火もあるということもあり、バスは結構人が並んでいる。乗り込むと案の定、立つことになったが運転手の横の辺りに入れたので、前方の景色も楽しめた。函館山に差しかかり、バスとタクシーのみに規制された登山道を登る、7合目辺りから木々の切れ目から展望が広がる。バスの中から、オオっと声があがる。花火を写すためか、カメラの三脚が途中の道沿いにも並ぶ。頂上の展望台に着くと、半袖ではちょっと寒い。まだ日が暮れていないが、大勢の人が一番上の展望台で座りこんでいる。夕日が沈み、街の灯の数が増えてきた。営業の夜景撮影も始まったので、満足して下山することにする。バス乗り場に行ったが30分ほど待つため、帰りはロープウェイで下った。この辺りから、のんびり歩いてみる。すっかり暗くなり、花火が打ち上がり始めた。函館ビールでイカそうめんとジンギスカンで一杯やる。個人的にはケルシュが飲みやすかった。ホテルに戻りながら、芝生になっている公園のようなところで近くで打ち上がる花火を堪能し、ホテルに戻った。
つづく> |