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ドリームつばめで南下します
 
 
暗いですが出水駅です
 
 
始発列車で熊本方面へ戻ります
  
懐かしい国鉄色の車両でした
  
熊本駅から西鹿児島へ向かいます
 
 
こんな塗装の市電も走ってます
  
こんな区間を第3セクター化なんて
  
まもなく西鹿児島です
  
九州新幹線開業もあと1週間
  
指宿駅に到着
 
 
指宿には丸ポストの姿も
 
 
元湯は臨時休業でした

  
枕崎で終着となります
  
かつてはいろんな施設がありそうでした
  
なんとも開放的な駅です
 
 


 ドリームつばめは、最終列車として利用する人が多いようで、車内検札の際に途中の駅名を言っていた人が結構多い。自由席に座れなかった人だろうか?デッキに立つ人も居る。2晩連続の夜行だが、あまり疲れていない気がする。熊本で目が覚めた他は良く寝れた。西鹿児島までゆっくりしたいところだが、出水にて下車。

 鹿児島本線を折り返すつもりでいたので、出水で下車することによって、熊本まで戻れる。始発列車まで1時間ほどあるので、暗い中を少し歩く。少し離れたところにコンビニがあったが、市街地自体は駅から離れているようだ。待合室に戻ると四人ほど始発列車を待っている。同じように、ドリームつばめからの折り返しだろうか?まだ時間があるので、コンビニで買っておいたサンドイッチを朝食とする。

 熊本行きの列車は懐かしい国鉄色の車両だ。水俣を過ぎた辺りで、だんだん明るくなってきた。肥後田浦の辺りで海沿いを走る。対岸に島が見える。天草諸島と思われる。八代の手前で球磨川を渡るが、それに沿って鄙びた雰囲気の線路が伸びている。肥薩線だ。見た瞬間に乗りたい衝動が走るが、今回の優先順位から惜しくも外れてしまった。あと1日休めれば、確実に乗りに行っていた。沿線にも人吉や吉松など魅力ある街があるし、大畑のループ線や展望を楽しんでみたい。実は、出発前も回れる手は無いかと時刻表と格闘を繰り返していた。次回の楽しみが膨らんだと自分に言い聞かせる。八代で、有明に乗り換えて熊本にて下車。駅前でのんびり過ごす。朝早くから、お土産屋さんも頑張っている。

 つばめで西鹿児島まで向かうが、自由席を待つ列が長い。ここでも、急行くまがわに心を動かされる。指定席の空席を聞いてみるが、満席との事。昨日の新幹線の件もあり、座れないかと思っていたが、ちょうど席が埋まる程度の乗車率だった。その後も乗る人と降りる人のバランスが取れているようで、立席の人は川内を過ぎる辺りまで居ないようだった。

 同じ区間でも暗い内に通るのとは、感じが違う。極端な話、畑か山かと思っていたところが海だったりした。やはり、明るい時間帯に乗ってみるべきだと感じる。阿久根到着前に再び海沿いとなる。天草諸島が見えていた辺りと違い、島が無いので波が荒いようだ。車内放送でも東シナ海は鹿児島本線一番の車窓と言っていた。

 川内からは内陸に入り、つばめはスピードを出す。この列車、かなり揺れが激しい。伊集院を過ぎ、トンネルを抜けると鹿児島の市街地に入り、西鹿児島へ到着。
この西鹿児島という駅も、子供の頃から寝台列車の終着駅として、一種の憧れる駅名だった。はるばる、ここまで来れたことにちょっと感動する。

 指宿枕崎線に乗り換える、転換式シートの黄色い車両だ。桜島が見える、しばらくすると頭が隠れ出した。天気が悪くなる傾向かもしれない。鹿児島市街を遠巻きに登っていく。海も見えてきた。喜入の手前で、大きな石油タンクが海岸に見えて、旅情が飛んでしまう。指宿駅に到着、小雨が降りだしてきたが枕崎方面の列車の街ち時間を利用して、元湯へ向かう。砂むし温泉の近くのようなので、それを目標に進む。やがて温泉街が現れ、道沿いに案内の看板が出ている。しかし、行ってみると臨時休業であった。駅から15分歩いてきた身にはショックが大きい、駅に戻る途中から雨が降ってきて、冷たい風も出てきた。指宿の街に対して、キレそうになる。駅前まで戻り、近くの松元温泉へ行ってみた。しかし、受付には誰も居ない。窓を開けて声をかけてみるが、誰も出てこない。悩んだ結果、受付に入浴料250円を置き、入ることにした。中に入ると、ちょうど旅人風の人が帰る所だった。他に客は居ない。貸し切りである。中には大きな青い浴槽が一つ、湯は惜しげなく注がれ、逆側のくぼみから流れ出ていた。外が寒かった事もあり、ありがたいお湯であった。これで機嫌が直った。

 枕崎行きの列車は、白地に青いラインの車両。山川を過ぎてついに西大山駅と開聞岳と対面。しかし、帰りに途中下車しようと考えているので、あまり観察せずに通過。しかし、開聞岳の綺麗なこと。雲行きが怪しくなり、雨が降ってきた。途中では、あられも混じる。小雨が降る中、枕崎へ到着。折り返しには6分しかない。大急ぎで駅前に行ってみる。駅舎にも味がある。無人駅だが、売店がやっているので覗いてみると、最南端の終着駅到達記念証が売っている。1枚200円、日付のゴム印も押してくれるので手軽な記念品となる。折り返しの列車で西大山へと向かう。15:40頃、西大山へ降りる。

西大山駅の模様は西大山駅下車記念にて

  
ふれあいパーク山川からの眺め
  
雨に負けて山川駅までバス移動にします
  
山川駅です
  
帰りはロングシートの快速でした
  
霧島温泉の看板
  
鹿児島駅前では市電が並びます
  
ちょっと寂しげな鹿児島駅
  
フェリーで桜島へ渡りました
  
鹿児島市内にある西田温泉の家族湯入口
  
南国交通の空港連絡バス
  
鹿児島空港は結構大きめです
  
 あとは帰るだけとなってしまいました


 記念に駅ノートへ書込みを行い、西大山駅を後にする。山川駅まで歩くつもりだ。何も無いと言う西大山駅の周りだが、農作業をする人や国道沿いには農産物直売所などもある。交通量の多い国道に沿って歩くが歩道はあったり無かったりする。長崎鼻入口という交差点の近くにふれあいパーク山川という展望台があったが、ここからは開聞岳から海へと続く裾野まで良く見えた。こういった独立峰の眺めは大好きだ。歩き始めた頃は晴れ間が出ていたが、だんだんと雲行きが怪しくなり大山駅近くで風と共に雨が降り出した。これでは歩けないと思い、近くにあった病院のロビーへ駆け込む。タクシーの電話番号でも書いてないかと思い、公衆電話近くを見回したが書いてなかった。ふと、外を見ると雨が小降りになってきているようである。再び歩くこととする。鰻温泉への入口を過ぎて、しばらく行くと大成校前というバス停で人が待っている。また雨も降ってきそうだし、16時42分のバスに乗れば、山川駅で17時過ぎの列車に間に合いそうである。バスを待って山川駅へ向かう。さほど距離も無く、料金は130円であった。

 指宿枕崎線の赤い車両は、ロングシートのディーゼルカー。快速であるのと、早めにホテル入りしたいと思いで、ロングシートの客となる。行きの巻き戻しのような気持ちで鹿児島市内へ戻り、趣向を変えて南鹿児島より市電で高見馬場へと向かう。今夜の宿は、高見馬場電停の近くだ。ホテルに荷物を置き、近くにある霧島温泉へと向かう。

 天文館へ向かう。雪が舞って来た。鹿児島へ来たからには、地鶏の刺身が食べたい。同じ所を何度も回り店を物色する、結局入りやすそうな居酒屋へ入り、鶏の刺身とおでんを楽しむ。焼酎のお湯割を頼むだけで芋焼酎となるのがさすがだ。小さ目のグラスだが1杯200円で、軽く飲みたい時には調整がしやすい。一人で飲むと、その場は30分ぐらいしか時間が持たない。早々と店を後にして、2晩連続夜行の疲れを癒すためにホテルへ戻って早めの就寝とした。

 7時から身支度を開始し、九州新幹線記念を銘打ったコンビニ弁当の朝食、今日は天気が良さそうだ。午前中しか時間は無い、8時前にチェックアウトし鹿児島駅へ市電で向かう。JR駅舎はこじんまりとしている。西鹿児島が鹿児島中央に変わる理由がうなずける。歩いて桜島へのフェリー乗り場へ向かう。桜島の上の方は雪化粧をしている。今日は、マラソンの大会が桜島であるようで出場する人達が沢山フェリーに乗っている。約15分ほどで島へ渡ることができる。近くの遊歩道を少し歩いてみる。溶岩に囲まれると、異世界に来たようだ。慌ただしく、鹿児島市内へ戻る。

 西鹿児島駅へ戻り、JRに沿って鹿児島駅方面へ徒歩5分強の西田温泉へ向かう。大通りに案内が出ていたが、家族風呂の方から入ろうとしてしまった。

 西鹿児島駅へ再び戻り、土産物を物色してから空港行きのバスに乗車。南国交通のバスで、先ほど市電で来た道を市役所前まで戻り、峠を登る。この辺りからは、桜島の眺めが格別である。途中から高速に乗り、1時間ほどで鹿児島空港へ到着。意外に大きい空港で、離島へ向かう便などで発着も多い。早めに着いたので、50円を払って展望デッキへ出る。また、雪が舞って来た。飛行機の離発着は、いくら見ていても飽きない。そのうち、おじさんが一人やってきて「鹿屋から来たんだが、空港は初めてで名古屋からの飛行機は、どこに着くのか?」と聞いてきた。奥さんかお嬢さんが飛行機で帰ってくるらしい。放送で、到着便のアナウンスをしていることに気付き、独り言のように「これを聞いてれば、わかりますな」と言って去っていった。なんか、ほのぼのとしてしまった。

 航空券の手続きをして、中へ入る。毎度ながら、手荷物検査上で引っかかる。どうも、ベルトの金属が悪いらしい。売店で、生の地ビールが置いてあったため、飲みながら搭乗を待つ。乗ってしまえば、1時間30分で羽田に到着。ずっと列車の旅だったせいか、やたら時間が短く感じた。あとは、また明日からの仕事が待つ日常生活に戻るだけである。

<後日談>
 鹿児島での宿は、某サイトを利用して予約したのですが、その感想を書く際に温泉銭湯「霧島温泉」のことを記述しておいたら。宿側の返答で「あそこの湯はいいですよね」とのこと。格安ビジネスホテル+銭湯は、懐にやさしくて疲れも癒されてコンビネーション抜群です。



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今回の日帰り入浴

名称 指宿 松元温泉 鹿児島 霧島温泉 鹿児島 西田温泉
写真

料金 250円(フロント) 330円(番台) 330円(番台)
コメント
温泉銭湯
受付に誰も居なかった
声をかけてみるが、誰も出てこない
受付に入浴料を置き、入浴する
中に入ると、先客が帰る所だった
その後は、貸切状態
大きな青い浴槽が一つ、
湯は惜しげなく注がれ、
逆側の浴槽のくぼみから流れ
出ていた

温泉銭湯
こじんまりとした2つに分か
れた湯船
飲泉も可

温泉銭湯
浴槽は、全体的に見ると広い
それを分けてあつ湯・ぬる湯・
電気湯・ジェット湯としていた
青竹踏みのようなものも
備え付けられている。
飲泉も可

行き方

指宿枕崎線指宿駅より
徒歩3分
駅を出て左手にちょっと行った
路地の途中

鹿児島市電高見馬場電停の
交差点を西鹿児島駅方向から
来ると左折、しばらく行った
交差点を左折した左手
徒歩5分くらい

西鹿児島駅の大階段を降りて
左へ向かいJRに沿って進む
徒歩5分ちょっと

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