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ドリームつばめは、最終列車として利用する人が多いようで、車内検札の際に途中の駅名を言っていた人が結構多い。自由席に座れなかった人だろうか?デッキに立つ人も居る。2晩連続の夜行だが、あまり疲れていない気がする。熊本で目が覚めた他は良く寝れた。西鹿児島までゆっくりしたいところだが、出水にて下車。 鹿児島本線を折り返すつもりでいたので、出水で下車することによって、熊本まで戻れる。始発列車まで1時間ほどあるので、暗い中を少し歩く。少し離れたところにコンビニがあったが、市街地自体は駅から離れているようだ。待合室に戻ると四人ほど始発列車を待っている。同じように、ドリームつばめからの折り返しだろうか?まだ時間があるので、コンビニで買っておいたサンドイッチを朝食とする。 熊本行きの列車は懐かしい国鉄色の車両だ。水俣を過ぎた辺りで、だんだん明るくなってきた。肥後田浦の辺りで海沿いを走る。対岸に島が見える。天草諸島と思われる。八代の手前で球磨川を渡るが、それに沿って鄙びた雰囲気の線路が伸びている。肥薩線だ。見た瞬間に乗りたい衝動が走るが、今回の優先順位から惜しくも外れてしまった。あと1日休めれば、確実に乗りに行っていた。沿線にも人吉や吉松など魅力ある街があるし、大畑のループ線や展望を楽しんでみたい。実は、出発前も回れる手は無いかと時刻表と格闘を繰り返していた。次回の楽しみが膨らんだと自分に言い聞かせる。八代で、有明に乗り換えて熊本にて下車。駅前でのんびり過ごす。朝早くから、お土産屋さんも頑張っている。 つばめで西鹿児島まで向かうが、自由席を待つ列が長い。ここでも、急行くまがわに心を動かされる。指定席の空席を聞いてみるが、満席との事。昨日の新幹線の件もあり、座れないかと思っていたが、ちょうど席が埋まる程度の乗車率だった。その後も乗る人と降りる人のバランスが取れているようで、立席の人は川内を過ぎる辺りまで居ないようだった。 同じ区間でも暗い内に通るのとは、感じが違う。極端な話、畑か山かと思っていたところが海だったりした。やはり、明るい時間帯に乗ってみるべきだと感じる。阿久根到着前に再び海沿いとなる。天草諸島が見えていた辺りと違い、島が無いので波が荒いようだ。車内放送でも東シナ海は鹿児島本線一番の車窓と言っていた。 川内からは内陸に入り、つばめはスピードを出す。この列車、かなり揺れが激しい。伊集院を過ぎ、トンネルを抜けると鹿児島の市街地に入り、西鹿児島へ到着。 この西鹿児島という駅も、子供の頃から寝台列車の終着駅として、一種の憧れる駅名だった。はるばる、ここまで来れたことにちょっと感動する。 指宿枕崎線に乗り換える、転換式シートの黄色い車両だ。桜島が見える、しばらくすると頭が隠れ出した。天気が悪くなる傾向かもしれない。鹿児島市街を遠巻きに登っていく。海も見えてきた。喜入の手前で、大きな石油タンクが海岸に見えて、旅情が飛んでしまう。指宿駅に到着、小雨が降りだしてきたが枕崎方面の列車の街ち時間を利用して、元湯へ向かう。砂むし温泉の近くのようなので、それを目標に進む。やがて温泉街が現れ、道沿いに案内の看板が出ている。しかし、行ってみると臨時休業であった。駅から15分歩いてきた身にはショックが大きい、駅に戻る途中から雨が降ってきて、冷たい風も出てきた。指宿の街に対して、キレそうになる。駅前まで戻り、近くの松元温泉へ行ってみた。しかし、受付には誰も居ない。窓を開けて声をかけてみるが、誰も出てこない。悩んだ結果、受付に入浴料250円を置き、入ることにした。中に入ると、ちょうど旅人風の人が帰る所だった。他に客は居ない。貸し切りである。中には大きな青い浴槽が一つ、湯は惜しげなく注がれ、逆側のくぼみから流れ出ていた。外が寒かった事もあり、ありがたいお湯であった。これで機嫌が直った。 枕崎行きの列車は、白地に青いラインの車両。山川を過ぎてついに西大山駅と開聞岳と対面。しかし、帰りに途中下車しようと考えているので、あまり観察せずに通過。しかし、開聞岳の綺麗なこと。雲行きが怪しくなり、雨が降ってきた。途中では、あられも混じる。小雨が降る中、枕崎へ到着。折り返しには6分しかない。大急ぎで駅前に行ってみる。駅舎にも味がある。無人駅だが、売店がやっているので覗いてみると、最南端の終着駅到達記念証が売っている。1枚200円、日付のゴム印も押してくれるので手軽な記念品となる。折り返しの列車で西大山へと向かう。15:40頃、西大山へ降りる。 |
西大山駅の模様は西大山駅下車記念にて | |
ふれあいパーク山川からの眺め 雨に負けて山川駅までバス移動にします 山川駅です 帰りはロングシートの快速でした 霧島温泉の看板 鹿児島駅前では市電が並びます ちょっと寂しげな鹿児島駅 フェリーで桜島へ渡りました 鹿児島市内にある西田温泉の家族湯入口 南国交通の空港連絡バス 鹿児島空港は結構大きめです あとは帰るだけとなってしまいました |
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