秩父三十四観音霊場 第4日(2004.07.03(土) 天気:晴) 2004.07.25作成

 経路:秩父駅 => 西武観光バス(500円) => 栗尾バス停 => 札所三十一番 => 札所三十二番 => クアパレスおがの(800円) => 泉田バス停 => 西武観光バス => 秩父駅 => 西武秩父駅

歩行距離:20Kmぐらい

 7月の札所巡りとなるが、前日は会社の飲み会で遅くなってしまい、あまり寝ていない。今日は、前回区切りをつけた、栗尾バス停まで行くバスに合わせるので、朝一番に出なくても構わない。しかし、それでも二日酔いで辛い状態だ。そんな状態なので万歩計も忘れてきてしまった。池袋まで行き、西武秩父まで行く直通列車を選んだが、3ドアのロングシート車両が充てられていた。体調も悪いし、どうも悪い予感がする。悲しい気分で車窓を眺めて、西武秩父駅到着。朝のバスなので、駅から反対の方向は混まないだろうと考えて、秩父駅まで歩くことにした。これも裏目に出て、到着したバスは既に立ち客も居る状態。乗ってからも、人が降りる気配が無く小鹿野町内に入ってから、やっと座れた。町の中心を抜けると、乗客は自分一人になってしまった。
 

第三十一番
 観音院

  
(栗尾バス停 出発 10:55)
(観音院 出発 11:50)

 前回の栗尾バス停から、歩き出す。すぐそばに三十一番への案内がある。ここから2.7Kmと書いてある。小さな牧場や、昔ながらの旅館(民宿?)を眺めながら、奥へ進んでいく。途中には、無数の地蔵が圧巻の地蔵寺がある。この光景は小鹿野八景だと言うが埼玉何景に選ばれても十分だろう。
 歩道のあるトンネルを抜けると、ガードレールに沿って西国や坂東の寺の名前が書かれた札が立っている。その先に、大竜寺源泉地と書かれた建物が建っている。温泉スタンドの設備のようだが、使用できるかどうかは不明。気になるのは、温泉のホースが届く位置に浴槽が置いてあったということ。温泉の成分表が掲示してあったので見てみると、泉温は19度ほど、浴槽に入れても水浴びになりそうだ。
 その建物を過ぎると、すぐに三十一番の山門だ。立派な仁王門を過ぎると、長い石段が続く。お経の文字と同じ段数だけあるとの事。登って行くと、年配の団体さんがゆっくり登っていた。本堂の後ろには聖浄の滝があり、なかなかの眺めである。例のごとく、手だけ合わて納経所に行くと、今の団体さんの添乗員的な人が沢山の納経帖を持ってお願いしている。ご配慮で、先に御朱印を頂き東奥の院へ行ってみる。涼しい風が吹き、別世界だなと感じる。一回りせずに、下りようとすると団体さんが上がってきて、その中の一人の方が石仏があるので回ってみたほうが良いと、おっしゃって下さったが人が増えたので、そのまま下ることとした。

        

地蔵寺

大竜寺源泉地

仁王門

第三十二番

法性寺

  
(出発 15:10)

 三十一番から来た道を戻り、栗尾バス停に出たところで先ほどの団体さんのバスが追い付いた。バスの中から、何人か手を振ってくれたので、こちらも手を振り返す。この頃から、完全に体調が悪化していった。胸はムカムカしてくるし、汗はとめどなく流れる。小鹿野町の古い街並みを抜けたが、お茶でも飲んで休憩しようかという気すら起きない。何も食べたくない。ただ、冷えたお茶を飲んでひたすら歩く。
 小鹿野警察署の先で、大日峠への看板が出ている。とりあえず向かってみるが、橋を渡り舗装道路からの分岐のところで立ち止まってしまう。峠越えはハイキングコースで、入口から既に草がかなり生い茂っている。越えられる自信が完全に無い。遠回りでも、車の通る道を行ける所まで行く事にして、バス通りまで戻ることにした。三島バス停まで歩いたと所で最初の限界が来た。ベンチにへたり込んでしまう。しかしバスは、三十分以上無い。日差しは容赦無く降り注ぎ、近くに休憩出来るような店も無い。
 フラフラと先へ歩き始める。この先にクアパレスおがのがあるので、そこで休憩して今日はギブアップしようと考える。しかし、建物が見えて来ると次回の事が気になり三十二番に、何としてでも行きたくなる。長若の交差点を曲がり、水分をとりつつ歩くが気分は朦朧としてきている。それでも何とか歩き、神社を過ぎると三十二番に到着である。小鹿野からのバスが止まっていたが、到着するとすぐに出発してしまった。石段を上がり、舞台造りの観音堂までは上がってみる。しかし、奥の院までは無理だ。無念さを残しながらも納経所へ向かうが、合図の鐘を鳴らしても出てくる気配は無い。大声も出ない状態なので、ただ待つ。しばらくして、電話が鳴ってその音で出ていらした。何とか御朱印をいただき、フラフラな状態で石段を下る。


     

大日峠への入口

三十二番山門

泉田バス停


 
 
(クアパレスおがの到着 15:40)
(クアパレスおがの出発 17:05)
(泉田バス停 到着 17:45)
 お寺から出たら、バス停のベンチにまた座りこんでしまう。「どうしよう?タクシーを呼ぶか?・・・」とにかく、歩き始める。行きは長く感じた道も少し短く感じて、長若の交差点まで戻る。近くの自販機でスポーツドリンクを飲むが、途中で止めてしまう。汗も、あまりかかなくなってきた。とにかく座ってしまう。洋服屋が1件あるが休憩できるわけが無い。最後の力を振り絞って、クアパレスおがのに向かう。このまま倒れてしまいたい衝動に駆られる。
 何とか、施設に到着。朦朧としつつ券を購入して中に入る。服を脱ぐのもしんどい。少し座って休憩し、水浴びを繰り返す。何とか調子が戻ってきたようだ。(これだけでは無いが、あまり書きたくないので省略)出る頃には、7割方復活していた。これなら、三島バス停まで歩けると判断。受付でバスの時間を聞いておく。教えては貰えたが、西武秩父駅までなら、ミューズパークまでの送迎バスが、あと10分程度で出るとの事。せっかくだが、次回の行程のために自力でバス停へ向かう。三島バス停まで出ると、しばらく待ち時間がある。あと二つ先の泉田バス停が、三十三番へ最寄なので歩いて行くことにした。そして、泉田バス停にて数珠を外し、長い道程が終わった。西武秩父駅へ戻ると、今までで一番遅い時間で仲見世も半分ぐらいが閉まっていた。夏の間、ここはビヤガーデンになるらしい。次回の楽しみもチェックする余裕が生まれていた。

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今回の日帰り入浴

名称 クアパレスおがの
写真

  

料金 800円/3h(券売機)
コメント


入口から地下へ降りる
水着着用ゾーン有(入らなかった)
浴室は、内湯と露天がある
露天風呂は、湯が注がれているが
溢れている雰囲気は無い
でも、肌がぬるっとした感じの
湯で良かったと思う


行き方

西武観光バス 三島バス停下車
徒歩20分ほど
ミューズパーク等から
送迎もあるとのこと
両神村営バスも利用可

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