秩父三十四観音霊場 第5日(2004.08.21(土) 天気:曇) 2004.08.31作成

 経路:西武秩父駅 => 西武観光バス(400円) => 泉田バス停 => 札所三十三番 => 道の駅 龍勢会館 => 札立峠 => 札所三十四番(結願)  => 秩父華厳の滝 => 水と緑のふれあい館(500円) => 根古屋橋バス停 => 皆野町営バス(120円) => 皆野駅 => 凡の湯(550円) => 黒谷駅 => 秩父鉄道(230円) => 秩父駅 => 西武秩父駅

歩行距離:10Kmぐらい(結願まで)

  

 札所巡りも今日で最後となる。池袋を経由し西武秩父へと向かう。暑い日が続いていたが、今日は暑さが一段落するらしいので嬉しい。初回以外は西武秩父駅からバスに乗ることは無かったので、あまり気にしていなかったのだが各方面のバスに札所の番号が書いてあり、分かりやすくなっている。

第三十三番
 菊水寺

  
(泉田バス停 出発 9:05)
(菊水寺 出発 9:35 2900歩)

 前回バスに乗った、泉田バス停で降りる。意外に風が爽やかだ。皆野町方面の道を歩き始めて、しばらく行くと三十三番への案内があるので、のどかな道を行く。右手に大きな斜めの地層が出ているところが見える。「ようばけ」というらしい、少し入った所に、化石館がある。赤平川を渡る手前で、橋の下に滝がある。橋の上からは、樹木に遮られながらも流れが見えた。悪い天気ではないが、高い山は雲が被っている。巡礼宿跡の前を通り菊水寺到着。納経所も本堂の中にあり、広々している。御朱印を頂くと、住職が丁寧に手を合わせて下さった。芭蕉の句碑などもある。

      

泉田でバスを降りる

「ようばけ」を遠くから眺める

第三十四番

水潜寺

   
(到着 11:50 17000歩)

 再び赤平川を渡ると、似合わない宿泊施設や工場が姿を見せる。標識では突き当たりを右だが、道の駅がある情報を得ていたので左折、川沿いの道になる。吉田町の街並みに入り、古い建物や酒造もあり、面白そうなので少し散歩してみる。なかなか良さそうな街だ。街並み散歩を終えて、道の駅龍勢会館へ向かう。道の駅を見物してから、札立峠を目指す。
 
 
龍勢会館を出ると、車通りの多い国道と旧道のような風情のありそうな道に分かれる。家や商店も何となく風情がある。昔のメインストリートだったのだろう。左手の山の中腹に展望台のようなものが見える。先ほど分かれた国道と合流し、皆野方面に向かう。するとすぐに巡礼道の札が二手に分かれる。ガイドブックによると水抜というバス停の近くなので、皆野方面にさらに進む。少し不安だったので、歩いていた年配の人に聞いてみた。実は、ここまで札立峠ではなく、杖立峠だと思い込んでいたので、間違ったことを聞いてしまい、「札立峠でしょ?」と訂正された。まだ先とのことで、さらに歩く。ちょうど皆野町に入るところが、峠の入り口だ。

 しばらく砂利道が続くと舗装道路に変わる。結構奥まで家がある。農作業をしている人を眺めながら、淡々と長い坂を上がる。最後と思われる民家を過ぎると、舗装路から分かれて右手に山道が現れる。ここまででも、かなり息があがっていたが、ここから1時間半とある。細い道を上がっていく、しばらくは草むらだが登るにつれて森に中に入っていく。登山に慣れている人なら、なんてことはないのだろうが、坂は苦手だ。気温は高くないが、汗が流れ落ちる。しかしながら、道は整備されており、崩れそうな所には植物を植えて古い巡礼道を守っている。と感心していたのもつかの間で、ひどい倒木が道を塞いでいる所がある。とても乗り越えられる状態じゃない。道を迷うのが一番怖いが、少し回り道をして何とか回避。この時は、回り道にかなり恐怖感を味わった。それからは、また整備された道に戻り眺望の良いところを楽しんだりしながら、札立峠到着。破風山への分かれ道があり、数百mのようだが登り坂を登る元気もなく、水潜寺へ向けて下る。

 下り坂は楽かというとそうでもなく、足に力をかけてしまうため翌日筋肉痛になる時は下り坂がきつかった時だ。途中からは、沢づたいに下る。途中でご夫婦とすれ違った他は誰とも会わない。やがて、水潜寺まだはもうすぐと案内の書かれたお地蔵さんに励まされて、11時50分に到着。1時間半のところを50分で越えたことになる。到着した水潜寺は本堂が改修中であった。休憩に入る前に御朱印をいただき結願となる。若い方に応対していただき、汗びっしょりの姿を見て、「歩きですか?」と聞かれ、冷たい麦茶とお菓子の御接待をいただきながら、「この辺りは不便なところで」なんて世間話のような話をして、その場を失礼する。順番が後先したが、延命水をいただく。

          

道の駅 龍勢会館(10:20 7600歩)

札立峠の入口(11:00)

途中展望の良い所もある


          

札立峠(11:25)

下りは沢伝いのような道

水潜寺までもうすぐ

根古屋橋バス停


 
 
(根古屋橋バス停 到着 25200 13:40)
 さて、終わった。
 いつになく早いので、近くにある秩父華厳滝を見学し、満願の湯方面へ歩く。あらかじめ、満願の湯と町営の水と緑のふれあい館があることが分かったいたので、露天は無いが値段の安いふれあい館を選ぶ。バスはしばらく無いので、皆野駅まで歩く覚悟で歩き出したが、根古屋橋で数分後に別方面からの皆野町営バスが来ることが分かり、喜んで乗車する。皆野駅まで120円。乗って良かったと感じる。

 時間も早いのでもう一湯、秩父川端温泉凡の湯へ向かう。再び荒川を渡り、左へ曲がると荒川沿いにキャンプ場に併設されてある。一風呂浴びて、何となく皆野駅に戻るのは面倒になり、秩父市街方面へ歩き出す。皆野駅に戻らなかったことを後悔しているうちに、和同大橋からの交差点にさしかかる。対岸に戻れば秩父鉄道が走っているので、適当な駅から乗れるだろう。大橋を渡り、秩父鉄道にぶつかったところが黒谷駅だった。列車も良いタイミングで数分後に来るようなので、秩父駅まで乗って最後の街歩きを楽しみ、矢尾百貨店の屋上より武甲山を眺めて、西武秩父駅に戻り。夏季期間に開かれている、ビヤガーデンで巡礼の旅が終わることを惜しみつつ、帰途についた。


 
         

秩父華厳の滝

皆野駅

黒谷駅


      

矢尾百貨店より武甲山を望む

秩父仲見世のビヤガーデン



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今回の日帰り入浴

名称 皆野 水と緑のふれあい館 秩父川端温泉 凡の湯
写真   

  

料金 500円(フロント) 550円(フロント)
コメント


浴室へは階段を下へ降りる
先客は3名
6、7名程度入れそうな内湯が一つ
お湯は、入ると肌に少しヌルっと感
がある
隣の満願の湯は駐車場が混んでいたが
こちらは余裕がある
食堂も有


フロントで注意事項を言われる
先客は4名
7、8名程度入れそうな半露天風呂
が一つ
不思議な造りかも水位を測るためか
浴槽の端が仕切られている
シャワーも温泉使用なので、
浴びてもヌルヌル感が取れない
2種類の分析表が貼ってあった

行き方

皆野町営バス 秩父温泉前バス停下車
徒歩3分ほど(本数注意)

秩父鉄道 皆野駅から秩父方面の
踏切を渡り、その道に沿って荒川へ
下る。荒川を渡った突き当りを左折
しばらく行った左側 徒歩15分

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