秩父三十四観音霊場 第2日(2004.05.16(日) 天気:曇のち雨) 2004.05.29作成

 経路:西武秩父駅 => 秩父神社 => 札所十七番 => 札所十八番 => 札所十九番 => 札所二十番 => 札所二十一番 => 札所二十二番 => 札所二十三番 => 札所二十四番 => 酒づくりの森(200円) => 札所二十五番 => 札所二十六番 => 影森駅 => 秩父鉄道(160円) => 秩父駅 => さくら湯(350円) => 西武秩父駅

歩行距離:20Km弱くらい

 出発する時は、小雨が降っていたが天気予報だと午前中は曇の予報なので、5月の札所巡りに出掛けることにした。高田馬場から西武新宿線に乗り、所沢で飯能方面に乗換える。所沢では、池袋方面と新宿方面が逆の方向に向いているためか、いつも方向感覚が狂う。飯能で西武秩父方面に乗換える。4人掛けの席に旅行気分が高ぶる。高麗の手前に車庫があり、信号所のようなところで一旦停車して、同乗していた運転士と車掌を降ろす。

秩父神社

  
(出発 8:33)

 前回の巡礼を西武秩父駅で終わりとしたので、今回の出発点も西武秩父駅となる。武甲山は雲に隠れて見えないが、雨は降っていない。ここから徒歩の行程を再開し、十七番を目指す。行程の途中に秩父神社があるので立寄る。朝の8時過ぎについたので、神社の方や子供達が一生懸命掃除をしている。気持ち良くあいさつをして、お参りをする。せっかくなので、こちらでも御朱印をいただき、札所へ向かう。

第十七番

定林寺

  
(出発 8:55 3700歩)
 国道299号線を進むと、さくら湯の先に看板が出ているのでそれに従って左折する。国道は歩道の狭いところもあるので注意が必要だ。住宅地の道に入ってホッとしているうちに十七番札所の参道入口となる。染物のTシャツの店などがある。本堂は念仏回廊といって1周まわれるようになっている。左手奥に納経所がある。

 

定林寺の参道入口

第十八番

神門寺

  
(出発 9:25 5700歩)
 案内の本によると、相生町交差点までは再び国道を通る事になっているが、一本裏手の道を勘を働かせて進む。道は国道と平行に走っているので相生町交差点が見えたところで本来のルートに戻る。五差路を斜めに進み、すぐ右に入る。歩行者専用の竹薮に囲まれた道となり、気持ちが良い。秩父鉄道を渡る踏切は注意を促す柵があるだけで遮断機が無かった。十九番方面への道と分かれて、大きな道を渡った所が十八番札所である。
着いた途端に団体客が観光バスで到着した。納経所が混雑し、納経帖の山が出来ていたがバスのグループとは別だと告げると、先に御朱印を頂けた。しかし、こういった所で、万札を平気で出すのはいかがなものか?正直なところ、この団体の事ばかりでお寺自体の印象が残っていない。

   

十八番へは竹薮の小道を歩く

遮断機は無く柵のみの踏切

 

第十九番

龍石寺

  
(出発 9:40 7400歩)
 十八番に来る途中にあった十九番との分かれ道まで戻り、反対方向へ進みます。再び、国道に出たりするので、車通りの少ない道に入るとホッとする。十九番札所は、大きな岩盤の上に建っている。少し雨が落ちてきた。

 

大きな岩盤の上なのが分かるだろうか?

第二十番

岩之上堂

  
(出発 10:00 8500歩)
 二十番へは荒川を渡る。車は新しい大きな橋を渡るが、歩行者は古い秩父橋の上を歩く事が出来る。渡り終えた所で20番へは道路を渡らずに、橋の下をくぐる様に案内がある。面倒くさいと感じたが、階段を降りてみると渡ってきた橋の美しさとさらに古い橋の橋桁の跡に目を奪われた。緑に囲まれた坂を登り、札所に到着モミジに囲まれていてなかなか雰囲気の良いお寺だった。
 

歩行者用の秩父橋

第二十一番

観音寺

  
(出発 10:10 9600歩)
 納経所のすぐ横を上がり、のどかな道を行く。徒歩巡礼は、いいなぁと思う瞬間である。高台なので、天気が良いと武甲山が綺麗に見えるだろう。今日は雲に隠れている。広い道に出てからしばらく行くと、道沿いに二十一番札所がある。あまり木々に囲まれていないせいか開放的な感じである。色紙に書いた般若心行を読むご婦人の姿があった。

第二十二番

童子堂

  
(出発 10:30 11700歩)
 2車線の道を歩く。途中、江戸古道は尾根づたいに二十三番に抜ける道のようだが、雨上がりは、こちらの方がか歩きやすいかも知れない。道路沿いに新旧の大きな札所を示す石碑があり、そこを入っていくと二十二番札所となる。マイクロバスが2台来ていて、説明が開かれていた。お茶の接待をいただく。

 

茅葺きの山門には仁王像

第二十三番

音楽寺

  
(出発 10:55 13600歩)
 二十三番へは車道を歩く道と山道があるようだが、車道に沿って歩き続けていたので小鹿坂みちを選ぶ。山の中のハイキングコースで、人の姿は無い。登り坂が続き疲れてきたところで、畑に出る。そのまま農道のような道を歩くと参道に出る。
二十二番で見かけた、団体さんが観音堂で読経中のため、後ろで手を合わす。 

 

小鹿坂みち

第二十四番

法泉寺

  
(出発 11:40 18800歩)
 梅園の駐車場の方向へ向かい、その一角に降りる巡礼みちがある。少し分かりづらい。農家の庭先や林道のような所を通り、山道を抜ける下り坂なのですべりやすい。今度は、トレッキングシューズを用意して来ようと決める。巡礼みちは車道とは違う1本奥に入った道となっているが結構アップダウンがある。1時間弱かかって二十四番札所に到着。裏側から入ったので気付かなかったが、階段の上のお寺だ。霧雨が降ってきた。さすがに土日のせいか、二人で対応されている納経所が多い。

   

武甲山も見えるようになる

階段を上から望む

休憩
 
このまま行くと、二十五番へは昼の時間帯に着いてしまうので、途中の酒づくりの森を見学する。資料館は酒づくりの工程や古い道具などが展示してある。(入場料200円)売店に団体客が入っていくのを見て入ってみると、こちらで製造しているお酒やワインの試飲が出来る。一人だと遠慮してしまいそうだが、沢山人が居たのでありがたく試飲をさせていただく。食事の施設は無さそうなので、そのまま歩いて途中の「ふれあい牧場」で山菜ピラフの昼食とする。(到着時点:12:25 21200歩 出発:12:40)

第二十五番

久昌寺

  
(出発 13:00 23000歩)
 二十五番札所の入口付近には美味しそうな蕎麦屋があった。昼食はこれが良かったなと思い、ちょっと残念な気分になる。二十五番の納経所と本堂は奥の池を右に曲がった建物となる。この池は会員制の釣堀のようだ。

第二十六番

円融寺

  
(出発 13:45 27600歩)

 二十五番からは荒川に向かって下り、車が通るには少し狭い橋を渡り、下った分くらい坂を登ると影森の街へ入る。国道を渡って影森駅を見ながら秩父鉄道の踏切を渡り、案内の看板通りに進む。何となく、さっぱりした感じのお寺である。入口付近には相撲の土俵があった。ここで、傘を差すほど雨が強くなってきた。二十六番の奥の院である岩井堂は、京都の清水寺のような造りということで、是非行ってみたいが、山を登らなければならない様だ。その後27番へはハイキングコースを通るらしいので、雨だと大変そうだ。今日は、ここで区切りをつけることにして影森駅へ向かう。

影森駅


 
 
(到着 13:55 28800歩)
 影森駅に戻り、次回はここからのスタートとする。
どこかで一風呂浴びたいと思い、秩父駅へ移動して今朝前を通った銭湯「さくら湯」へ向かう。秩父駅を出て、国道299号を左折して5分ぐらいの左側だ。秩父の風景が描かれている絵は、ご主人の作品。一風呂浴びている間に1m四方以上のキャンバスをご主人が持ってきて見せてくれた。ご主人自慢の絵を見せていただき、神奈川から来て風呂に入って行くのは珍しいのでと二十二番札所の飴までお土産に頂いてしまった。この場を借りてお礼を言いたい。今度、秩父に行く際にはお土産を買って行こうかな。

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今回の日帰り入浴

名称 秩父 さくら湯 ガリウム鉱泉
写真

  

料金 350円(番台)
コメント


なかなか味のある銭湯
窓の外には小さな池もある
棚やロッカーは無く籠に洋服類を入れる
洗面器は木桶で良い感じ
浴槽は2つで、中で繋がっている
ガリウム鉱泉とは、お湯の注がれている
ところにある鉱石を通すことによって
温泉と同じ効果が得られると言うものらしい
ここの必見は、壁に沢山かかっている絵で
札所など秩父の風景が描かれている
こちらのご主人の作品とのこと
ぜひ一度、一風呂浴びて鑑賞してみては?

行き方

秩父鉄道秩父駅 駅前をまっすぐ進み、
国道299号線との交差点を右折して、
まっすぐ行った左手 徒歩5分強

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