秩父三十四観音霊場 第1日(2004.04.09(金) 天気:晴) 2004.04.13作成

 経路:西武秩父駅 => (西武観光バス 310円) => 札所一番バス停 => 札所一番 => 札所二番 => 札所三番 => 秩父高篠郵便局 => 札所四番 => 札所五番 => 札所七番 => 札所六番 => 札所八番 => 横瀬駅 => 横瀬郵便局 => 札所九番 => 羊山公園 => 札所十二番 => 札所十一番 => 札所十番 => 札所十五番 => 秩父宮ノ側郵便局 => 札所十六番 => 札所十四番 => 秩父中村郵便局 => 札所十三番 => 秩父駅 => 西武秩父駅

歩行距離:20Km強くらい

 秩父に列車で行くのは久しぶりだ。車では何度か通っているが、列車で来るのは10年ぶりとなる。西武池袋線で入間市に差し掛かる辺りから高台を走り、見晴しが良くなり秩父の山々も身近に見えるようになる。飯能を過ぎると、基本的に単線となり普通列車もセミクロスシートが多くなり、旅情が味わえるようになる。また、車窓も山間の風景となり都会を脱出したという気分が高揚する。秩父の街並みが開けて、左手に武骨な美しさの武甲山が雄大な姿を表して、西武秩父へ到着となる。幸い、春の陽気で天気も良い。幸先の良さそうな出発だ。

第一番

四萬部寺

  
(出発 8:50)
 四萬部寺には、秩父鉄道の黒谷駅から歩こうか、バスで直接行くか迷ったが自宅から1番列車で行くと乗り継ぎが良さそうなので直接バスで向かうことにした。西武バスの三沢経由皆野駅行きに乗り、札所一番で下車(料金310円)すると山門の傍に着く。持参の腕輪型数珠を付けて、参拝する。般若心経が唱えられる訳ではなので、掲示してあるご真言を小声で3回繰り返す。そして、右手にある売店に行き納経帖を購入する。売店でのお値段を見ていると東京より安く感じる。出発前は輪袈裟くらいは付けて巡礼しようかと考えていたが、気持ちが大切と考えて普段のウォーキングスタイル+腕輪型数珠でまわる事とする。外に出ると、年輩の方を連れた四人組にカメラを頼まれる。快く引き受けて四萬部寺を後にする。
 

四萬部寺へはバスがあります

第二番

真福寺

  
(出発 9:15 納経所出発 9:40)
 ここから徒歩巡礼となるわけだが、各札所へは要所に案内が出ているし、順番に打っていけば巡礼道と小さな札があちらこちらに付いているので地図を見なくても歩くことができる。最初はのどかな農村部を行くといった雰囲気でのんびりしていたが、だんだんと杉林に入り登りがきつくなる。歩幅も狭くなり歩くペースは落ちる。先ほどカメラを頼まれた4人組の群馬ナンバーの車が抜かして行く。真福寺に着く頃には息が上がっていた。先ほどの4人組がお寺をゆっくり見て回っている。「若い人は違うわね」などという言葉も耳に入る。参拝を済まして納経所に向けて出発する。標高の高い所なので秩父市街方向の眺めが良い。しばらくは車道を下ることになるが途中より徒歩巡礼用の道が分かれる。ハイキングコースのような坂道を下る。車道に出る手前に天然記念物のキンモクセイを見ることができる。車道に出ると川に沿って進む。第二番の納経所となる光明寺は右手となる。
     

車も通る上り坂を登ります

徒歩巡礼者用の巡礼道

納経所の光明寺

第三番

常泉寺

  
(出発 9:55)
光明寺から常泉寺に向かう巡礼道から大きな道に出るところにコンビニがある。この辺りは道が平坦になるので歩きやすい。横瀬川を渡り左手に向かった右手の田畑の先に見えます。こちらは、向かって左手のちょっと高いところに観音堂があります。
 

参道から見た常泉寺

第四番

金昌寺

  
(出発 10:25)
 常泉寺から金昌寺へは徒歩だと近道が出来る。横瀬川にかかる歩道のみの橋には巡礼者が描かれていた。大きい道に出たところで秩父高篠郵便局が見えたので旅行貯金を行う。局名印のほかに金昌寺の観音様の印も押してもらえる。後から、風景印もあったことを知る。金昌寺の山門では大きなわらじのお出迎えとなる。奥の院あり。山門横に売店があり、こちらで御朱印をいただくのだが、地元の人が集まっていてお茶を飲みながら、のんびり喋っていた。

   

ふるさと歩道の端の欄干には
巡礼者が描かれている

金昌寺の山門では
大わらじがお出迎え

第五番

語歌堂

  
(出発 10:40 納経所出発 10:45)
 金昌寺を出発し、バス通りから一本入った道を辿ると語歌堂に到着する。おばあちゃんとお孫さんが遊んでいた。「こんにちは」と挨拶して、参拝する。こちらは納経所が離れている。
   

こちらは小わらじがお出迎え

納経所の長興寺

第七番

法長寺

  
(出発 11:15)
 長興寺から順に行くと六番だが、その手前に七番があるので先に立寄る。徒歩の場合は、途中で田んぼの間を通れる小道がある。途中で地元の方が道端で休んでいた。秩父では農作業をしている人が菅笠をかぶっている事が多い。この辺りの土地ならではの風景かもしれない。しばらく行くとグラウンドに突き当たる。そこで地図を見ていたら、通りがかりのおじさんが丁寧に教えてくれた。矢印は右に向いているが左へ曲がって、道なりに進んだ方が近いそうだ。途中で花の種の無料配布箱を見つける。巡礼道の札は無いが、曲がるところには看板が出ていて迷うことは無かった。法長寺は、なかなか立派だ。
   

武甲山も近くなる

法長寺入口付近

第六番

ト雲寺

  
(出発 11:25)
 卜雲寺へは、住宅街を抜ける感じとなる。距離は割と近い。

第八番

西善寺

  
(出発 11:45 横瀬駅到着 12:10)
 西善寺へは国道と西武線のガードをくぐり、しばらく坂を登ると到着する。立派なモミジが植えられている、それを目的に撮影に来る人が多いのか、紅葉の時期には入山料が必要となり撮影も禁止、ただし巡拝目的の人は含まれない。納経所には、ボケ封じグッズが沢山売られており下着や箸などがあった。午前中の参拝はこちらを最後にして、ひとまず横瀬駅に向かう。帰りに例の群馬ナンバーの車とすれ違った、これで3度目ぐらいだろうか、あちらも車中より手を挙げてくれて、自然とこちらも会釈する。横瀬駅へは、セメント工場の傍を通るので何となくホコリっぽい。途中で九番への道があるが、昼休憩中なので駅へ向かう。駅の横にあるお土産屋兼軽食屋で「きのこそば 400円」を食べてから、外へ出て持参のおにぎりで調整する。ビールもあったが、巡礼中の身なので自重する。

 

横瀬駅

第九番

明智寺

  
(出発 13:00)
 横瀬郵便局で旅行貯金&風景印を押していただき明智寺へ向かう。1時よりも若干早かったが、快く御朱印をいただけた。普通のルートだと、十番に向かうべきだが羊山公園の芝桜を見てみたいので、羊山公園経由で十二番に向かうことにする。

第十二番

野坂寺

  
(出発 13:40)
 横瀬駅まで一旦戻り、案内にしたがって1.5Kmほどの田舎道を進み、羊山公園の芝桜の丘へ到着。まだ、時期的には1週間程度早いようだが、平日なのに沢山の人が見に来ている。出店も多く、地元の人が冷やしたトマトを売っていたのでかぶり付く。花のじゅうたんを楽しみながら逆方向に山を下る。急な道を選んでしまったようで、かなりの急坂となる。靴のつま先の方で足が押しつぶされるような感覚に耐えながら下山。降りたところは、野坂寺からほど近いところだった。野坂寺は、秩父市内からも便利なところにあるせいか参拝者が多い。綴じていない紙に朱印を頂いてる方もいらっしゃった。お茶の接待所があったので、ありがたく喉を潤させていただく。
   

羊山公園の芝桜

野坂寺

第十一番

常楽寺

  
(出発 14:00)
 常楽寺へは、路地を抜けて行くと言った感じの道を進む。国道まで出たところで目の前に見える。信号も交通量が多いので長い。神社と入り口が同じようなので一瞬迷ってしまう。近くにコンビニがある。

第十番

大慈寺

  
(出発 14:15)
 少し横瀬方向に戻り、ガソリンスタンドの角を左に曲がる。交通量の多い道なので、途中から一本裏手の山沿いの道に入ったが、よく犬に吠えられた。大慈寺の駐車場の案内が見え始めたところで、ほどなく左手に入口がある。こちらで、例の群馬ナンバーの4人組が休憩しておられた。市街に入るので、これで会うのも最後になると思い少し立ち話をする、歩きで羊山公園を見て十二番から回って来たと言ったら驚いておられた。

第十五番

少林寺

  
(出発 14:40)
 少林寺へは、十一番まで戻って、そのまま交通量の多い道を市街へ向かうと左手に裏参道入口という看板が見えるので、そこから入る。秩父鉄道の踏切も傍にある。帰りがけに親子連れが一緒になり、歩きながら話す。地元の方のようだが、子供さんに障害があるようで横浜の方に、専門の乗馬クラブがあるということ。遠かったという感想だった。

第十六番

西光寺

  
(出発 15:10)
 話ながら歩いていたら、曲がるところを間違ってしまい勘を頼りに歩くと、秩父宮ノ側郵便局の傍に出た。旅行貯金(提灯の印入り)&風景印をいただき秩父大橋方面へ向かう。市民病院が近くなった辺りを左手に入った辺りが西光寺となる。こちらでは、年配を通り越したような女性の方に御朱印をいただいた。字はしっかりしていらっしゃる。これだけでも来て良かったという気になる。

第十四番

今宮坊

  
(出発 15:30)
 西光寺の入口に秩父中村郵便局があったので旅行貯金を行う。風景印は、かなり取りこんでいるようなので聞かなかった。街中でも巡礼道の札がある。路地を抜けて今宮坊に到着する。参拝した後、近くの民家のようなところで御朱印を受ける。

第十三番

慈眼寺

  
(出発 15:45)

 慈眼寺へは、秩父鉄道の御花畑駅を目指せば、駅のそばである。今日は、こちらで帰路につく事とする。17番まで行く時間もあるが、次回、西武秩父駅から歩き始めるには、こちらが良い。

 街歩きをして、秩父鉄道 秩父駅のじばさんセンターを覗いた後に西武秩父駅へ向かった。列車の待ち時間を利用して、仲見世の屋台で生ビールと焼鳥を購入し一息つけてから、行きと同じ経路で帰宅。

 次回は、2004年5月中に西武秩父駅から17番へ向かおうと思う。 


2日目 =>

今回の日帰り入浴 なし

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