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北海道&東日本パスの旅 1日目(東京=>青森)

  
早暁の福島駅に降り立つ
  
岩手山は山裾のみ覗かせた
  
安比高原駅
  
これが楽しみだったりもします
  
旧碇ヶ関温泉会館に行ってしまった
  
碇ヶ関付近の風景
  
禁煙車自由席には10人以上の列


 本当は、ムーンライトえちごで日本海に沿って進むつもりであった。その予定で、あつみ温泉の位置やバスの時間を調べていた。前日まで、新潟地方が大雨でムーンライトはおろか寝台特急なども運休。もし仮に新潟までたどり着けたとしても、足止めされたりダイヤが乱れたりすると大変だ。確実な移動とするために、東北本線での北上に切り換えた。しかし、朝一番で出ても青森まで乗りっぱなし状態となってしまうし、少し変化を入れたい。そこで最低限の投資で最大限の効果を得るために、出発当日に福島までの夜行バスのチケットを購入した。5000円の追加出費だが、どちらにしても、高崎までは乗車券を買うつもりだったので、差し引き3000円程度だ。

 出発前の東京駅でMLえちごの指定券をキャンセルし、若干の払い戻しがあった。22:40 東京八重洲通りより東北急行の仙台行きのバスは出発する。1Bの座席指定だったが、男女の並びや一人席にするとやらで8Dに指定が変わる。このバス各駅便というもので、東京を出ると岩槻駅までいくつか駅に寄って客を拾う。さらに4列シートだ。それでも東名ハイウェイバスの昼行便に比べるとシートの間隔も若干広いし、リクライニングも深めだ。隣に人がいなければ意外に快適かもしれない。一般道を走るので乗り心地が悪いなと感じてたが、草加駅あたりから羽生で休憩を取るまで、高速に乗ったのを気付かなかったから寝てたのか?出発すると、さらに眠れ、3:00に安達太良SAでの休憩で目が覚めた。なかなか、高速バスにしてはよく眠れた感じがする。ここでは、案内はないが足元が多少明るくなり、外の空気を吸いに降りられる。運転手に福島駅の到着時間を聞いてみると若干早着になるかもしれないとのこと。待ち時間ばかりなので少し遅れるぐらいが良いのだが・・・。高速を降りると、さすがに振動が大きくなる。信号による停車も多い。そして、ほぼ定時に福島駅に着いた。この後、このバスは仙台まで下を走っていくのだろうか?

 福島駅に着いたが、この時間ではチェーン系の飲み屋かカラオケかコンビニぐらいしか開いていない。今日は列車に乗りっぱなしになりそうなので、今のうちに少し運動をしておこう。ということで、まだ暗い福島駅周辺を歩き出した。東口にも行ったりした。ファミリーレストランでも近くに無いかなぁ、と淡い期待を抱いていたが甘かった。周りが明るくなってきた頃、雨が降り出した。さすがに傘をさしてまで歩こうとは思わない。5時過ぎに駅へ戻り、コンビニで買ったサンドイッチを朝食とした。5:40に改札が開くがこれは東北本線の上り列車のため、下りは30分ほど無い。駅舎の中も飽きたので、ホームのベンチで列車を待つ。そのうちに上野行きの北斗星が入ってきて、ちょっと華やぐ。食堂車では朝食の準備が忙しそうだ。そのうちに、乗車する小牛田行きが到着し、進行方向右側の二人席に座る。こちらに座っておくと松島の付近で海が良く見えるだろう。仙台までは初めて乗る区間なので興味がある。桑折まで、新幹線が上に来たり、並行して走り少々邪魔だ。藤田から乗る人が多く、ゆっくり高度を上げて山が近付き、それを越えると白石だ。

 常磐線と合流する岩沼辺りからは、住宅が多くなる。今日は平日なので仙台への通勤ラッシュだ。舘腰は仙台空港下車駅とあるが、バスがポツンと止まっているだけで、そんな雰囲気ではない。駅から4Kmほどのところだそうだ。仙台周辺は、整列乗車がしっかりしている。綺麗なぐらいにホームに傘の列が並んでいる。仙台駅で乗客が入れ替わり、車内はのんびりしたムードとなってくる。仙石線と絡み合うように走り、その間右手には入り江のような海の景色が展開する。小牛田に到着、この駅は各駅停車で旅をしていると、何度も立ち寄る駅だと思う。町は賑やかそうではないが、交通の要衝なので、この駅を始発・終着とする列車が多い。売店と一緒にある、簡易券売機が置いてある立ち食いそばで、そばを食べて。列車を待つ。ここまではクロスシートであったが、この先は覚悟しないといけない。ロングシートの列車に、何となく揺られているうちに一ノ関に到着。乗り継ぎに時間があるので、一関駅前局と一関田村町局で、旅行貯金をする。エコーはがきも売っていたので購入して風景印をいただく、田村町局では下が欠けてしまい、局員さんが恐縮していたが、郵便関係が趣味では無いので旅の思い出とさせていただく。一関からの列車では、ロングシートに横向きに体育座りをし、メモを一生懸命取っている人がいた。平泉を過ぎると堤防が切れて、北上川の流れが見える。

 水沢では、涼しげな南部風鈴の音を車内から楽しめた。花巻は、高台に駅があり、市内を見下ろせる。平泉から盛岡の間も初めて乗る区間なので、なかなか楽しめた。盛岡でも時間があるので、盛岡駅前局に行ってみたが、結構混雑していて 旅行貯金とエコーはがき購入がせいぜいだった。弁当とビールを購入し、花輪線に乗り込むキハ52という古いタイプのディーゼルだ。しかも冷房はない。岩手山が見えるかと楽しみにしていたが、雨が降ったりやんだりでは見えるはずも無い。花輪線のディーゼルは好摩まで、かなりのハイスピードで走り、花輪線に入ると途端にのんびりした単線のローカル線となる。しかしながら、沿線に建物も結構見える。そんなこんなで進んでいくと、左手に岩手山の下半分ぐらいが見えてきた。この程度でも、諦めていたものが見えると嬉しい。気分を良くして、ビールを飲んだ。思わず顔がほころぶ。松尾八幡平という駅があるが、八幡平と名乗るぐらいなのでどんな駅なのだろうと思っていたが、民家と森が見えるだけの単なる田舎の駅といった感じだ。この辺りから、登りにかかるらしくエンジン音が大きくなる。奥入瀬とまでは行かないが、そんな感じの渓流に沿う。八幡平駅の手前で、深い谷を渡る。アジサイがまだ咲いている。十和田南駅から、進行方向が逆となる。少し停車時間があるので、駅の売店へ急いだ。ここからは、広い米代川の平野を進む。大館駅手前で、奥羽本線をまたぎ青森方向の向かいに到着する。青森方向へ行くには隣同士の乗り換えなので楽である。

 再び701系のお世話になり、碇ヶ関で下車し碇ヶ関温泉会館を目指す。駅のそばに道の駅もあるようだし、温泉会館へ向かう途中には郵便局もあるので立ち寄りたいが、次の列車まであまり時間が無い。駅前をまっすぐ進み、国道を右折してしばらく行くと、川沿いに沿った道が分かれるので、川に沿って進む。しばらく歩いた先の橋を渡ったすぐのところが碇ヶ関温泉会館だ。と、後から書けば簡単なのだが、事前に調べていた情報が古かったため、以前の温泉会館に行ってしまい、閉まっているので併設のJAの事務所で尋ねてみたところ、新しい建物に移ったということ。少しタイムロスがあったため慌ただしくなってしまった。碇ヶ関始発の列車に乗り、青森駅へと向かう。この天気では岩木山は見えない。弘前からは、通勤通学客が多く乗り混雑する。話してる言葉のイントネーションが変わり、聞いていて楽しい。青森到着後、少し海方向をブラブラしてから、大湊行きの快速に乗る。日が暮れて、浅虫温泉駅に到着。駅前にある、道の駅併設のゆーさ浅虫に浸かる。夜行乗車前なので、シャンプーと石鹸を購入し身支度を整える。夕飯を食べた後、郷土料理の店に飲みに入ったが勘定が高く感じた。駅へと戻り、ホームへ向かうと急行はまなすの禁煙車の自由席付近は既に10人以上の人が並んでいる。喫煙車の列の短いところに並んでおく。入線は22:09頃、たちまち席は満席となる。今日は、寝台や指定も満席ということだ。立ち客も多くいる。さすがに3連休の前夜だけある。あと一両あれば、全員が座れそうな感じだが無理だったのだろうか。入線時間が早かったので、出発前からちびりちびりやっていたら、出発するとすぐに寝てしまった。

 つづく>
 


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今回の日帰り入浴

名称 碇ヶ関 碇ヶ関温泉会館 浅虫温泉 ゆーさ浅虫
写真

  

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料金 200円(券売機) 350円(券売機)
コメント


碇ヶ関温泉会館は新しくなった
ようです。間違って以前の建物
に行ってしまいました
内風呂が2つで片方はジャグジー
になっています。あとはトロン
サウナ
金曜日の夕方4時頃で7,8人で
した
無味無臭のお湯は、出た後に
手がスベスベする感じ
まだ新しく、綺麗な施設です


道の駅併設の施設
5階にある展望風呂からは、海が
よく見える
浴槽は、あつ湯とぬる湯に分かれ
ている
浴槽から洗い場の方にお湯が
流れ出てくる
綺麗な施設なので、気軽に楽しめる
行き方

奥羽本線
碇ヶ関駅より徒歩10分強
駅前をまっすぐ進み、
国道を右折してしばらく行くと、
川沿いに沿った道が分かれる
川に沿って進み、橋を渡った
すぐのところ

東北本線
浅虫温泉駅より徒歩3分
駅を出て右手に見える建物

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