突発夜行日帰り山形路(2004.04.02−03) 2004.04.06作成

 経路:新宿 => (ムーンライトえちご) => 新潟 => (白新線) => 新発田 => (羽越本線) => 坂町 => (米坂線) => 今泉 => (山形鉄道) => 赤湯 => (奥羽本線) => 山形 => (左沢線) => 左沢 => (左沢線) => 山形 => (奥羽本線) => かみのやま温泉 => (奥羽本線) => 米沢 => (山形新幹線 つばさ) => 福島 => (東北本線) => 黒磯 => (東北本線) => 宇都宮 => (東北本線) => 赤羽 => (埼京線) => 新宿 => 山手線経由にて帰宅

 初乗区間:左沢線(北山形−左沢)、山形鉄道(今泉−赤湯)

 ふと思い立ち、突発的に夜行で山形へ出掛けることにしました。

  
ムーンライトえちごで出発
  
新発田で時間を潰しに下車
  
米坂線では旧式のディーゼルが活躍
  
4月に入っても雪景色
  
山形鉄道で赤湯へショートカット
  
赤湯には丸ポストも有
  
新幹線駅近くにも簡易郵便局
  
赤湯駅
  
左沢駅
  
レールはすぐに終端です
  
かみのやま温泉駅
  
赤湯へ眺望が開ける


 最初は、総武本線の乗り残し区間でも乗って、銚子電鉄に乗りに行こうかと思っていた。でも、夜行帰りした時に18きっぷの有効活用として行った方が効率が良さそうだ。仕事も忙しく、何となくもっと遠くへ行きたい気分だ。しかも夜行で出発したい。金曜日に、そんな漠然とした気持ちになり。昼休み、ムーンライトえちごの指定席を取った、喫煙席しか空いてなかったが仕方ない。あとは行先である。越後線の乗り残し区間に乗ろうか・・・そうだ、山形へ行こう。左沢線に照準を絞る。突発的に決めたことなので下調べは出来ていない。しかし、午前中に山形入りが出来て夕方の17時に米沢に着ければ日帰りが可能なことが分かっている。20時30分に帰宅し、大急ぎで夕飯を食べて、風呂に入り、赤湯と上山温泉の情報をネットでチェック。赤湯温泉の共同浴場マップと共同浴場が12時〜14時まで閉まっている情報、上山温泉共同浴場の大体の位置情報を確認し、21時30分に出発する。新宿まで、帰宅してきた道を戻る。新宿23時過ぎの出発は、ちょっと早い。

 十分に間に合い、定刻に出発する。しばらくは寝酒を飲んで過ごす。 検札は大宮を過ぎるまで来ない。高崎までの精算と18きっぷに日付を入れてもらう。検札が終わった車両から車内は減光されて寝やすくなる。高崎からの乗客も多いが、満席なはずなのに、結構空席も多い。指定を持たずに乗って注意されている人も居る。減光されて、疲れと酒の力か、高崎を出てしばらくしたら寝てしまい、起きたのは長岡到着の放送だった。新津の前で室内灯が戻される。新潟で向かいのホームから7分の接続で快速の村上行きが接続する6両編成のロングシートで、席は半分埋まる程度。乗り継ぎで先へ進みそうな人・ディズニーランドの袋を持った若い人・おばさんのグループもいる。豊栄辺りで、だんだん明るくなってきた。そのまま坂町へ向かってしまうと米坂線までの接続時間が長くなってしまうので、新発田で途中下車する。古い街並みなどが残っているようなので街歩きをしようと思ったが、雨が降っている。駅前から伸びる商店街の歩道には屋根がついてるので、そこを歩いてみることにした。ところどころ町名の由来を書いてある案内板があったり、古めの建物も見える範囲にあるようだ。 ジョギングをしている人が多く、学校の部活らしい人達も走っている。アーケードは1Km程度続いていた。往復した後、駅に戻って併設のコンビニで購入したサンドイッチを朝食とする。

 坂町方面の列車は2両の新しい形式のディーゼルで、2人が向かい合って座れるボックスに座れた。坂町までは、工場が結構目につく。坂町では跨線橋を渡って米坂線のホームへ向かう。他線のディーゼルが新型に置き換えられる中で塗装はともかくとして旧式のディーゼルに乗れるのは嬉しい。車内は、それぞれがボックス席を独占できる程度の混み具合で出発。雪解け水のせいか、降っている雨のせいかは分からないが、川が増水していて流れも早い。しばらくすると、線路沿いにも雪が見られるようになり、小国に着く頃には完全な雪景色となった。山間部を越えて米沢盆地に下ると雪は周りの山々にしか見られないようになった。今泉に到着し、18きっぷを活かすなら米沢を経由するべきだが赤湯での滞在時間を確保するために山形鉄道(今泉まで460円)を利用する。まだ入線していないので、駅舎へ行き乗車券を購入して乗車。 1両編成で座席が埋まっているが、今泉で降りたのかボックスが丸々空いていたのでありがたく座る。車窓は、田んぼや畑が広がる中を進む。米坂線で越えてきた身にとっては郊外型の店舗も見られたりするので少しは賑やかに感じる。赤湯駅の端の方に到着して、車内で乗車券を渡してしまったがJR側の改札を出る際に大丈夫なのだろうか?改札が忙しそうだったので、そのまま出れてしまったが良かったのだろうか?

 赤湯では共同浴場を巡ろうと思う、出発前に出してきた地図を頼りにえぼしの湯へ向かう。目印の橋は見えているのだが、なかなか着かない。途中で国道の長めの信号がある事もあり、15分もあれば十分だろうと思っていたが、20分近く片道にかかってしまった。やっと夜行明けには、たまらない温泉に浸かれる。脱衣場には清掃をちゃんとして清潔に保っている旨の張り紙がある。先客は10名弱で、浴槽の周りの床に直接腰をおろして体を洗っている人が多い。意外と浴槽が深く、しゃがむような格好で湯に浸かる。4月とはいえ、冷たい風に当たったあとの風呂は温まる。普通の銭湯っぽい印象を受けたが 成分表は入口のところに貼ってあった。(次の湯に行ったときに、ここで湯口のそばまで行かなかったことを後悔する)もう少し駅から近ければ、この一湯だけにして高畠の太陽館に行ってみようと思っていたが、予定より片道に時間が掛かってしまったため高畠は断念して、赤湯でもう一湯入っていくことにする。地図を見る限り、近くに2ヶ所あるが国道沿いより神社の傍の方が良さそうなので、商店街を抜けて丹波の湯へ向かう。途中、タオルを首に掛けて風呂道具を持って歩くおじさんが居た。きっと丹波の湯に入ってきたのだろう。丹波の湯に着くと、男湯の下駄箱に履物が無さそうである。中に入ると先客はおらず貸しきり状態だ。喜んで早速浸かる。湯口の傍まで行くと硫黄の香りがする。この瞬間、2湯目にここへ来て良かったと感じた。でも、あまりゆっくりは出来ない。乗車予定の左沢線へ接続する列車の時間の25分前だ。そろそろ出ないと間に合わなくなる。帰りは急ぎ足で赤湯駅に向かった。

 赤湯より各駅停車で山形へ向かい、山形駅から左沢線の列車に乗り込む。最近の形式のディーゼルで、中はロングシートだ。 しかし、これは分かっていたことなので、がっかりはしない。山形を出発し、北山形で奥羽本線・仙山線と分かれて列車は盆地の平野部をひたすら進む。途中、新しい橋が出来ており明日から新線の方を通るとのこと。短く、新線と離れていない区間だが廃止になる線路の上を走れて嬉しい。沿線の中心駅寒河江に着く。ここで折返す列車も多く、構内には車両基地もある。寒河江を出ると、左手に第1号源泉の文字が見える。時間が有れば、降りてみたいが今日は無理そうだ。寒河江から先の区間はあまり長くないが、終点左沢の1つ手前辺りから、景色が一変して山の中に分け入っていく雰囲気となり、トンネルもある。左沢駅は綺麗な新しい駅舎で併設の建物では名産品も売っている。お土産に「穴子せんべい」を購入する。穴子が入っているわけではなく、硬貨の様に、真ん中に穴があいていて藁で結んである。なかなか香ばしくて美味しかった。折返しの列車は山形へ遊びに行く人達で、停車駅毎に人が増えて行き、山形弁も飛び交う。山形で駅の立ち食いそばを食べてから、米沢行きの各駅停車に乗換えて、かみのやま温泉にて下車。

 上山でも共同浴場に入ってみようと思う。二日町共同浴場は駅から近めだ、八幡神社の裏手へ川沿いの遊歩道を歩いて回りこみ、入口でスリッパに履きかえる。80円の券を券売機で購入し、中へ入る。先客は1名だけのようだ。入浴料が嘘のように、清潔感のある綺麗な施設で驚いた。浴槽は二つ有り、気泡風呂とあつ湯である。まずは気泡風呂へ入る。注ぎ込んでいるお湯は非常に熱い。中はジェットバスのようになっていて、流れと垂直には座ってられない。お湯は少し味を感じる湯口には白い析出物のようなものがこびりついている。あつ湯の方へ入ってみるが、熱すぎて足はつけたが体を沈めることができず、すぐに出てしまった。外に出ると雨が降っていたので、近くのショッピングセンターで雨が小降りになるのを待つ。やんできたので、上山城を下から眺めて、足湯があったが雨で濡れているのでパスして駅へ戻り、米沢へ向かう。

 当初の予定では米沢の街を少し歩き、各駅を乗り継いでも良いかと思っていたが、天気が回復しないのと各駅の乗り継ぎだと帰宅するのが最終列車になってしまうことから、 お土産に東光の酒を購入し「つばさ」で板谷峠を下る事にした。東北新幹線を使用するより、この区間で新幹線を利用した方が1500円弱で最大の効果を得られる。米沢からの乗車では立つことを覚悟していたのだが、車内は通路側の席が多く空いていて快適な移動をすることが出来た、板谷峠の山が深い部分では雪模様となり最後に目を楽しませてくれる。福島駅で、牛タンのどんぶりを夕飯として、あとはひたすら東北本線を辿るだけである。黒磯行きの列車がロングシートの車両でなかったのは助かった。駅で買ったビールを飲んでいるうちに、日が暮れて、帰宅する人々を1駅毎に降ろすのを眺めながらゆっくりと私も家路についた。

 
※変わった広告
  
 山形鉄道での広告です
 窓ガラスに、曇ったガラスへの
 落書き風の文字がリアルに再現
 されていました。


 

今回の日帰り入浴

名称 赤湯 えぼしの湯 赤湯 丹波湯 上山 二日町共同浴場
   あいさつ浴場
写真

料金 100円(販売機で購入) 100円(販売機で購入) 80円(販売機で購入)
コメント
温泉銭湯だが、あまり温泉っぽい
感じはしなかった。変則的な形の
内湯が1つのみ。地べたに座りこ
んで体を洗っている人が多かった
のが印象的
土曜日の10時過ぎで10名弱の
お客さん
12時〜14時まで閉まるので要注意

こちらは楕円型の内湯が1つのみ。
先客が居なかったので、湯の注ぎ口
付近に行ってみると硫黄の香りがし

土曜日の10:30頃で先客は居な
かった
12時〜14時まで閉まるので要注意

値段が安い上に建物内は清潔感があ
る。ジェットバスのようなの気泡風
呂の中は流れが速い。もう一つのあ
つ湯は、熱い湯が好きな自分でも入
れないほど熱かった。それぞれにお
湯が注ぎこまれている
土曜日の14時頃で先客は1名のみ

行き方

山形新幹線・奥羽本線・山形鉄道
赤湯駅より徒歩約20分
駅前の通りをまっすぐ進み花見橋
から見える右側の橋からの道へ移
り、さらに進んだ左側

山形新幹線・奥羽本線・山形鉄道
赤湯駅より徒歩約20分
駅前の通りをまっすぐ進み花見橋
を越えて殖産銀行を左折して神社
の手前を右折した左側

山形新幹線・奥羽本線
かみのやま温泉駅より徒歩10分弱
駅前の通りをまっすぐ進み、大通り
に出たら左手の八幡神社へ向かう。
神社前に案内有、神社の裏手

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