春の只見線雪見旅(2004.03.13) 2004.03.19作成

 経路:埼京線経由 => 赤羽 => (東北本線) => 大宮 => (シーハイル上越) => 越後湯沢 => (上越線) => 小出 => (只見線) => 会津若松 => (あいづライナー) => 郡山 => (東北新幹線) => 宇都宮 => (東北本線) => 赤羽 => 埼京線経由にて帰宅

 初乗区間:特に無し

  
 恒例となった、18きっぷ家族旅で越後湯沢と只見線を訪れました

  
  
しっかりヘッドマーク付のシーハイル上越号
  
雪国に来たぁって感じです
  
会津川口駅より只見川を望む
  
会津川口駅
  
上下列車が並ぶ
  
あいづライナーも特急型快速列車
  


 前の晩は残業で遅くなり、寝たのが2時前だった。
4時に起きて、初電で渋谷へ向かう。
 今回の旅行は、父親が只見線に乗りたいと言いだしたので、僕は添乗員的な役割だ。18きっぷの旅に、はまってしまった両親からの行き先の希望を聞き、計画を立てて可能ならば同行するというスタイルになっている。
 渋谷では山手線への乗り換え時間が5分しかない。その間に、日付印を受けて間に合うだろうか。そんな心配をしていたが、ホームに着いてみれば2分ほどの余裕をもって乗り継げた。池袋で埼京線、赤羽で東北本線(宇都宮線)と乗り継ぎ大宮へ着いた。ここで降りたのは臨時快速のシーハイル上越に乗るためである。混み具合を心配していたが、到着時点で自由席の入口付近の列は数人ずつ程度だ。撮影だけに来ている人も多いようだ。乗ってみても空席が目立つ状態で出発となる。快速と言いながらも、通過駅はあまり多くない。だが、高崎線の移動を特急型の車両で行え、越後湯沢まで乗り換えの心配が要らないのは非常に助かる。車内は、スキー客よりも同様の趣味(?)の人達が多いように見受けられる。停車駅毎にホームで待っている人も居るが、乗らない人も多い。臨時列車の特急型車両のため、乗車券だけでは乗れないと思う人も居るのでは無いだろうか?埼玉県内は霧が発生していたが、次第に晴れてきた。スピードはゆっくりしていて、普通電車を追い抜くことは無い。だが、各駅の停車時間は短く、高崎でも2分程度で発車した。高崎では、いつも乗り換え時に立ち食いそばの世話になるが、今回は食べられない。もう少し乗客が増えるかと思っていたが、2人分並んでの空席も残したまま、渋川・沼田と進んでいく。いつも冬の18きっぷの時期に雪見に来ると、後閑を過ぎた辺りから周りに雪が見えだすのだが、さすがに春のせいか水上でようやく日陰などに見える程度となった。でも、この状態のほうがトンネルを抜けると・・・を体験できるので楽しみがある。長いトンネルに入り、高速で土合駅を眺めて、抜けるとそこは雪景色であった。しかし、しばらく降っていないのか道路やレールの周りに雪が見られることは無い。僕はスキーやスノボはやらないので、よく分からないが。沿線から見えるスキー場の、半分ぐらいのリフトが動いていないようだ。春先になってしまったのか、客が少ないのか・・・。越後湯沢に到着する。

 ここでは乗り継ぎっぱなしの旅にならないように2時間ほど時間を取り、温泉と昼食タイムを楽しむ事にしている。候補にした温泉は、歩く距離も考えてコマクサの湯・駒子の湯である。越後湯沢の駅を出て、ロープウェイの方向へ行くとコマクサの湯はロープウェイ乗り場に併設されている。営業時間が10時からのようなので、あと10分ぐらいある。駒子の湯まで歩いてみることにした。ゲレンデを見ながらガーラ湯沢方面に向かうと道案内の看板が出ている、新幹線をくぐり上越線を越して坂を下ると左側に趣きのある建物が建っている。そこが駒子の湯だ。中は清潔感があり、湯のほうも、ぬるめで入りやすい。ちょっと塩素っぽい香りが。。。飲泉不可の札が掛かっている。早々と、湯から出てテレビの置いてある畳敷の休憩所でくつろぐ。川端康成の「雪国」の資料なども展示されている。午前中ということもあり空いていて、湯も適温だったということで両親は満足していた。近くに居た、おじさん達は、どこか泊まりだったらしく「宿では朝風呂を沸かしてもらうと、1人500円取られるんだ、だったらこっちの湯に来たほうがいいよなぁ」と仲間と話していた。来た道を引き換えし、越後名物へぎそばの食べられる店へ入る。ここで、新潟に来たら日本酒を飲もうと父親が言いだし、熱燗を頼んだ。これが、鉄瓶というか鍋のようなものに入ってきて、なおかつ甘からず、辛からず美味しい。そばも運ばれてきて、腰のある本格的なそばで、これまた美味。3人なので量もちょうど良い。すっかり満足して、土産屋を物色しつつ駅へ戻る。

 上越線で小出に向かう。六日町を過ぎた辺りから雨が降ってきた。小出から只見線の客となる。9割がた旅行者といった感じで、会津盆地に入る頃まで1ボックスに1グループ強ぐらいの混み具合だった。県境が近づくと、雨も雪に変わり結構強めに降ってきた。雪国の方には申し訳無いが、この雪を我々は喜んだ。雪の降る中を、川に沿い山間を抜けて列車は行く。越後湯沢で買った、黄金の種とビールでそれを眺める。なんとも贅沢だ。会津川口で列車の行き違いのため少し眺めの停車、売店があるということなので覗いてみると、かなり混雑していて大盛況のようだ。駅前に出てみると、駅舎に郵便局が併設されていることに気付く。大急ぎでATM貯金を行い、列車へと戻る。列車の前で記念撮影をしている人が居たりと、観光バスが休憩所に着いた時の風景と似ている。この駅を境に、だんだんと町が増える車窓に変わる。そして、会津盆地に下る頃には雪も消えて田園風景となり、会津の街へと入っていく。4時間ちょっと乗っていた訳だが、雪のおかげで意外と短く感じた。高崎線の2時間の方が長く感じたほどだ。

 会津若松より快速「あいづライナー」で郡山に向かう。辺りが暗くなってきた。残念ながら磐梯山は雲の中、夜になり混み過ぎず、空き過ぎずの特急用車両の快速列車の中は、ゆるめの雰囲気だ。郡山が近づき、郊外型の店舗が増え始める。当初の予定では、新白河まで乗り継ぎ新幹線で宇都宮まで行こうと思っていたが、郡山で夕飯を食べる時間が捻出できるのと、帰宅が1時間早くなるという理由で郡山から新幹線利用とした。駅のレストランで、松島丼(カキフライの卵とじ丼)を食べて、2階建新幹線の2階席の3人掛けシートを一人づつ占領し宇都宮へ向かった。宇都宮では、間に合わないと思っていた快速に間に合い、硬いシートに揺られながら赤羽まで移動。車内で餃子を食べている人が居たが、あれはやめて欲しい。赤羽から、埼京線で渋谷まで移動し、家路へとついた。

 只見線に乗ったのは十数年ぶりだったが、単調に感じた景色も雪のせいもあり新鮮に感じた。良い旅になったようで、みんな満足していた。


 

今回の日帰り入浴

名称 越後湯沢 駒子の湯
写真

料金 500円(販売機で購入)
コメント
建物の雰囲気とは違い、中は清潔感があり新しさがある。
券売機で500円の券を買い、箱に入れる。
会員制の回数券もあり、かなり安く入れそうだ。
脱衣所も銭湯の雰囲気で禁酒・禁煙とのこと。
湯のほうは、ぬるめで入りやすい。
お湯は、沢山注がれている風だが溢れ出ずに、
ちょっと塩素っぽい香りが。。。
飲泉不可の札が掛かっている。
洗い場は綺麗で、シャンプーやボディーソープが
備え付けられている。
行き方

上越新幹線・上越線
越後湯沢駅より徒歩約15分
ロープウェイ乗り場方向に向かい
乗り場よりさらに先に行ったところに
案内の看板がある

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