木曽路を行く(2003.08.19−20) 2004.03.21作成

 経路:バス経由で横浜 => (ムーンライトながら91号) => 岐阜=> (高山本線) => 美濃太田 => (太多線) => 多治見 => (中央本線) => 中津川 => (中央本線) => 上松 => (徒歩) => 寝覚の床 => (バス) => 木曽福島 => (中央本線) => 野尻 => (中央本線) => 木曽平沢 => (徒歩) => 奈良井 => (中央本線) => 薮原 => (中央本線) => 塩尻 => (中央本線) => 下諏訪 => (中央本線) => 甲府 => (中央本線) => 高尾 => (中央本線) => 八王子 => 横浜線経由にて帰宅

 初乗区間:太多線(美濃太田−多治見)、中央本線(多治見−塩尻)

 夏休みを取り、2003年夏の18きっぷの旅として、木曽路を途中下車しながら郵便局めぐりです。

  
南木曽駅から山々を眺める
  
上松駅
  
歩道より上松の街を見下ろす
  
国道より見る寝覚の床
  
寝覚バス停の近くには
趣きある建物と丸ポスト
  
木曽福島関所跡
  
山の中の駅で列車を待つ(野尻駅)
  
奈良井川に沿って奈良井宿へ
  
奈良井駅も渋い建物です
  
こちらも渋い奈良井郵便局


 横浜から夜行快速で出発するのは初めてだ。ムーンライトながらは混むというイメージがあり、東海道の出発は避けていた。この夏から、臨時便は全席指定となり指定さえ取れれば安心して乗れると思われる。これに乗って西に移動する。入ってきた列車は昔ながらの特急車両だが、デッキとは完全に区切られており全区間全席指定なので安心感がある。それに定期のながらより1時間目的地に早く着くことも出来る。心なしか車内も落ち着いた雰囲気に感じられる。検札を受けて、寝酒を飲み小田原を過ぎた辺りで就寝する。停車駅毎に目が覚めるが乗り心地は悪くない。浜松と豊橋では定期便を並ぶ。やはり、あちらはデッキに座りこんでいる人が沢山居るようだ。豊橋で定期便を抜き、こちらは快速運転で岐阜へ到着。高山本線のホームへ向かう。

 旧型のディーゼルを期待していたが、最近の車両で美濃太田へ向かう。夜行明けの乗換列車の中は、いつも眠い。名鉄とのメインの接続駅鵜沼を過ぎると木曽川の車窓が広がる。日本ラインの流れも、通路側に座っているのと眠気のせいで記憶がおぼろげだ。美濃太田で太多線に乗りかえる、大都市名古屋を 遠巻きに走っているような線で、車窓はベッドタウンのさらに郊外と言ったところだろうか。ただ、木曽川を渡るところではすぐ下流にダムがあり、たっぷりの蓄えられたダムの水から朝霧が立ち綺麗であった。平日なので一駅毎に通勤客が乗ってくる。多治見に着く頃には結構な混み具合となった。

 中央西線に乗りかえるが、名古屋から多治見までの区間は、前回の四国旅行帰りに乗っておいた。この先、塩尻までが未乗区間である。名古屋近郊の列車は車両も良く、快適な移動が出来る。中津川にて、塩尻方面からやってくる折り返し列車を待つ。来た列車は、本線というのに2両のワンマンカー。夏休みの時期なのでハイカーも結構乗っている。若干、立ち客も居る程度の混み具合で木曽の山間へ分け入っていく。南木曽で、後から来る特急の待ち合わせを行う。ホームへ降りてみた、夏の青空に山の緑が映えて綺麗だ。木曽の宿場町に沿って列車は進む。上松の手前で車窓右手に、寝覚の床を見ることが出来る。逆側の座席から乗り出してみている人もいた。

 上松で下車して、上松郵便局へ向かう。9時前なので、局前で待つ。同じタイミングで、横浜ナンバーのワゴン車もやってきて待っていた。車の方が楽なのは分かっているし、効率も良い。でも歩きたいのだ。シャッターが開き、1番に貯金をして局名印を押してもらい、葉書に風景印を頂く。森林鉄道が描かれていた。ここから、寝覚の床へ向かい国道沿いを歩く。上松の街並みを見下ろしたり出来て、なかなかの眺めだ。ただ、夏場の車通りの多い舗装路歩きはつらい。寝覚の床は春に一度来ているのでパスし、ドライブインが多くなった辺りを、旧道方向に坂を登る。旧道に沿ったところの寝覚簡易郵便局で貯金。木曽福島へ向かうバス停を聞いてみたが、よく分からないとのこと。旧道経由と書いてあったので、旧道沿いを少し歩いてみると昔ながらの宿が立つ一角にバス停があった。10分ほど待ち、バスに乗り込む。冷房は効いていないが、走っている間は山の涼しい空気が窓から入ってきて快適だ。

 木曽福島の市街地に入る手前でバスを降りて木曽福島郵便局へ向かう。貯金を取扱った局員さんは、神奈川の出身だそうで通帳を見て、ご旅行ですか?と聞かれた。そのまま、木曽福島上町(かんまち)郵便局へと向かう。気温が高くなってきた。上町の周辺には関所跡や古い街並みを保存・再現しているところもあり楽しめる。木曽福島の2局は風景印の図柄が同じであった。高台にある木曽福島駅へ向かう。駅前は、木曽観光の中心らしく土産物屋も建ち並ぶ。駅前の店で、昼食に蕎麦を食べる。食券でお願いする形式なので、期待していなかったが美味しかった。暑い中、しっかり歩いた体に生ビールがしみる。

 名古屋方面へ少し戻り、野尻で下車し野尻郵便局に寄る。野尻七曲りというのは、よく分からなかった。駅へ戻り、塩尻方面の列車で一気に木曽平沢まで向かう。2両編成の車内は、かなり立ち客も居て混み合っている。夏休みのシーズンぐらい増結できないものか?木曽平沢は漆器の里で、あちこちに工房や販売所がある。平沢郵便局に寄り、奈良井側沿いを奈良井宿へ向けて歩く。奈良井宿は古い佇まいを残していて、味わいがある。郵便局も同様で渋い建物となっている。道の駅が隣接しているので、そちらへ行ってみると新宿行きのバス停を見つけてしまい、ちょっと複雑な気分。駅に戻る頃にはヒグラシが鳴き始めた。時刻は15時過ぎ、もう一局行ける、鳥居トンネルをくぐり、薮原で下車する。薮原郵便局は駅から離れた役場付近にある。急ぎ足で、坂を下り貯金と風景印を済まし慌てて駅へ戻る。駅に戻ると5分程度で松本行きの列車が到着。これで木曽路を抜ける。

 塩尻で、中央東線に乗り換えて下諏訪で下車。温泉でも入ってから帰ろうと思う。今回は、湖畔の湯まで歩く。片道15分、入浴10分という慌ただしさだ。下諏訪の共同浴場としては広く、露天もあるようだが内湯を軽く楽しんだだけで駅へ戻る。また、ゆっくり来ようと思う。風呂上りの1杯が飲みたかったが 下諏訪駅の売店は閉まる時間が早い。仕方なく列車に乗り込んだが、上諏訪での停車時間が5分程度あったのでビールを仕入れる。まわりには通勤通学客も居たが、茅野を過ぎた辺りで大分減ったので景色を眺めながら1杯を楽しむ。このまま帰っても良いのだが、夕飯をどこかで食べたい。甲府で途中下車し、暑いので「ほうとう」という気も起きずにチェーン系の居酒屋で夕飯かたがた少し飲んでから、中央本線にゆっくり揺られながら家路に着いた。

 郵便局を回ると、自然にそこまでの道は歩くことになるし、街中に設置されているので街の雰囲気も知ることができる。こういう観点で歩いてみるのも楽しいものだと感じた旅となった。

   
   
   
  


 

今回の日帰り入浴

名称 下諏訪 湖畔の湯
写真

写真はありません

料金 220円(券売機)
コメント


温泉銭湯だけど規模が大きめ
内湯と露天がある

行き方

中央本線下諏訪駅を出て右折
中央本線のガードをくぐり、
ひたすら直進する、大型スーパーそば
徒歩15分くらい

<気楽な旅人のページ HOMEへ戻る> <旅行記(泊り) Indexへ戻る>